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#050_あつい


 

厚い矢倉を 怯んでおれぬ

揃えた持ち駒 よすがに

へぼゆえの 無理気味な

寝技端攻め 歩頭桂(ふとうけい)

 

あついやくらを ひるんておれぬ

そろえたもちこま よすかに

へほゆえの むりきみな

ねわさはしせめ ふとうけい

 

矢倉崩し

 

矢倉は相居飛車の四大戦法の一つ。重厚な押し引きをともなうことから、「将棋の純文学」とも称される。私の棋風は軽薄そのもので、そうした定跡形はなるべく避けることにしている。

 

がっぷり四つからの力比べ。盤面全体で戦いが起こり、終盤は猛烈な攻め合い、寄せ合いとなる。端攻めや玉頭攻めなど、さまざまな手筋を駆使して堅陣を崩していく。(2025/08)